Rubyで可逆暗号
はじめに
これは 【その2】ドリコム Advent Calendar 2015 2日目の記事です
1日目の記事はarihhさんの「カンバンの管理に改善を加えたら加速した話 - arihhのブログ」です
【その1】ドリコム Advent Calendar 2015 - Adventar もあります!
めっちゃブログ書くのが久しぶりで、このブログの更新の仕方を忘れてたりしました。
あと、モンハンやりたい。モンハンやりたい、モンハンやりたい
※エンジニア向けの記事です
本題 - 「Rubyで可逆暗号-その情報を知りたくない僕らは」
生データとして扱いたくない情報を難読化する話をします!
※エンジニア向けの記事です
(エンジニアの自分が)生データとして扱いたくない情報
- 何かのアカウント(ID/PW)
- 自分のものじゃない秘密鍵
- ユニークなギフトコード
- etc…
などなど。思い当たるものはないでしょうか?
最近、ドリコムではAWSの活用事例が増えてきました。
AWSを便利に活用させていただいているのですが、必然的にアクセスキーやシークレットキーを取り扱う必要がでてきます。
アクセスキーとシークレットキーが漏れたりすると何が起こるかわかりません。
情報漏えいはシステムよりも人間が原因になることのほうが多いと教わってきたので
個人的には知らなくてよければ知らないまま過ごしたい情報です。
なので、少しでも心を穏やかにするために、生のデータを扱うの避けて、一工夫して運用しています。
Rubyで可逆暗号
ActiveSupport::MessageEncryptor
みんなだいすきActiveSupport
それ、ActiveSupport::MessageEncryptor
でできるよ!!
Railsで簡単可逆暗号(ActiveSupport::MessageEncryptor)
secret = SecureRandom::hex(128)
#=> "13f3bab71cc735eea473e8fd225bb04232d23eadf194bd066179e09871fdf9244b454c38ebd6715e03b903d595b8ac5d75488dff2d9d48f3d2eb5e9a026ebbb4ef799e9596376f63a49640e9336f9b011fa8972a763a6d1fe13b5d4d096a34cdeba91636c86b70e9a88fab56f2a4f6b19eee801ac0d1e3415bb17b8f92f0133b"
encryptor = ::ActiveSupport::MessageEncryptor.new(secret, cipher: 'aes-256-cbc')
encrypt_message = encryptor.encrypt_and_sign("target_message")
#=> "QjlkVndyeERrV3BUcW1paVVkTDJQTWhzV3R5OEV3N3JsR2FnV0VxRjdCTT0tLUJFSmdLTUNFbHdmZHhWcjZUQllUR0E9PQ==--6f6d897b52cfad56d9a31f8a19d44481e5343f18"
encryptor.decrypt_and_verify(encrypt_message) == "target_message"
#=> true
便利ですね。 これだけだと芸がないので、ドリコムでの事例を紹介します!
ReversibleCryptography
という自作gemを使ってます。
READMEより
secret = "password"
encrypted_message = ReversibleCryptography::Message.encrypt("target_message", secret)
#=> "md5:388eeae24576572f946e9043a2118b2d:salt:161-225-182-109-143-90-1-28:aes-256-cfb:DHY6DF3+iFzH36FMbeI="
ReversibleCryptography::Message.decrypt(encrypted_message, secret) == "target_message"
#=> true
簡単ですね。
- ※上記例とは暗号化方式等,諸々違うため堅牢度合いは違います
- ※暗号化するものが簡単な英単語だったりする場合,MD5から逆引きされる可能性があります
- ※パスワードの強度は高いものを利用しています
もう一工夫
Railsに限った話ではないですがアプリでの利用方法も記載します
各種設定はyamlファイルに記載することが多く、 このようにYAMLのプライベートタイプを追加し環境変数を利用するようにしています。
class ReversibleEncryptedString < BasicObject
def initialize(str)
@str = str
end
def decrypted_string
@raw ||= ::ReversibleCryptography::Message.decrypt(@str, ::ENV["REVERSIBLE_CRYPTOGRAPY_SECRET"])
end
alias_method :to_s, :decrypted_string
def method_missing(method, *args)
decrypted_string.__send__(method, *args)
end
end
YAML.add_private_type("Encrypted") do |_type, val|
ReversibleEncryptedString.new(val)
end
aws:
endpoint: "ec2.ap-northeast-1.amazonaws.com"
access_key_id: !x-private:Encrypted "md5:109a42207275ce753e4923575ace3e12:salt:255-105-253-88-5-107-47-24:aes-256-cfb:4n++p1w8WZrjzmjna8W1mqh6PSA="
secret_access_key: !x-private:Encrypted "md5:7844e3da7a807eb915207f7a36d4087b:salt:54-109-31-32-93-207-203-85:aes-256-cfb:l1OeNofj0C+vlsWfPfrTwQ=="
環境変数の設定にはDotenvを利用しているところもあります。
ReversibleCryptographyの活用プロダクト
弊社sue445さんのgemでも利用されています!
おわりに
- 情報漏えいは人が原因のほうが多い!
- 意識をしつつ、健全な開発をしましょう!
- 知りたくない情報は暗号化してからもらいましょう!
- 可逆暗号ができるReversibleCryptography gemの紹介をしました
- 気が向いたら使ってみてもらえれば幸いです!
ということで次はnakajiさんです!